一週間。
スズムシの音色、夏の夕暮れに溶け込んでゆく。
涼しくなってきた最中、
今日の日の国は空の怒りで南の都は民の行く手を拒み、
地の怒りで北の大地が光を失った。
なんて、古臭い言い方を考えながら、僕は窓の外を見た。
外は暗く、内は空気が悪い。居心地も良くない。
一週間という不思議な期間は、時に短く、時に長く感じる。
今週はとても長い、特に長い。
いつもの通り授業を受け、課題をこなし、大会に向けて今日もロボットを走らせる。
この変わらない日常こそが長く感じる原因であると考えた。
変わらないから、見つからない。
見つけようとしないから変わらない。
変わろうとしないから、変化しない。
変化しないから、流される。
時、それは限りのある資源で、
どうにも人には勿体ないものなのではないかと、
時間を費やしてまで考える。
何かの発見や、驚きの連続、新たな何かを見出すには少々気を引き締める必要がある。
それが今週の僕にはなかったのだ。
だから長かった。
でも、それは今週の話。
来週は何か変わっているのだろうか。
変わろうとしないのではなく、流されるように少し乗ってみる。
僕にはなかった試みだ。
今週の経験が来週に活きる瞬間である。
これはとても楽しみだ。
忙しい時ほど、落ち葉がゆっくり落ちるように、静かに冷静に選択する。
と、頭の中で整理のついた僕は言葉を書き綴っていく。
ゅあ